こんにちは!
今回は、【子供の矯正】についてのお話しです。
6月より、我が家の娘が矯正をはじめました。
乳歯から永久歯に生え変わる頃になると、
クラスにポツポツと矯正を始める子が出てきます。
我が子の歯並びを見て、
「矯正した方が良いのかな?」と考えるママが増えて
くるのもこの時期。
ご存知の方も多いと思いますが、
歯の矯正にかかる費用は、原則「自由診療」と
なるため、健康保険が適用されません。
つまり10割負担となります。
治療には多額の費用と時間がかかるので、
簡単に決断がしずらいものですが、
適切な治療のタイミングを逃さないためにも、
費用に関しては、
「お子さんが矯正をする前提で、生まれたときから少しずつ費用を貯めておく」
ことをおススメいたします。
今回は、我が家の例もご紹介しながら、
矯正についての費用や
治療期間、歯医者さんから伺ったお話しや、
子供との関わり方について
まとめてみたいと思います。
小児矯正は、その子に合ったタイミングが大事!
小児矯正では、以下のように治療時期が区分されています。
第一期治療 (6歳~10歳あたり)
乳歯と永久歯が混ざっている時期に、永久歯がきれいに生えるように顎の成長や
バランスをコントロールして、綺麗な歯並びのための下地づくりをする治療
第二期治療 (11歳以降)
永久歯が生えそろった後に、歯並びを調整していく治療
矯正を始めるタイミング、そして治療方法は、
その子の症状によってそれぞれ違います。
第一期治療だけで終わるケースもあれば、
引き続き、第二治療が必要なケースも
あるそうですが、
第一治療にあたる早期からはじめた方が
永久歯を抜歯しなくて済んだり、
治療後の後戻りを抑えやすいという
メリットがあります。
少しでも歯並びについて、気になることが
あったら、<早めに>歯医者さんに
相談してみることが大切です。
<早めに>を強調するのには、もう一つ理由があります。
我が家の娘の場合は、8歳11か月で矯正を始めました。
上下4本ずつ生え変わって、しばらくしてからのタイミングです。
上の前歯2本が生えてきた時(6歳~7歳時)、
口を閉じたときに、意識しないと歯がかくれない
「2本とも前にでている」状態で、
寝ている時に、前歯2本の先端が出てしまい、
結果、口を開けて寝るようになったことが
気になり、歯医者さんに相談しました。
相談したところ、歯そのものが出ていると
いうのではなく、
上あごが、下あごより前に出すぎているのが原因でした。
まだ骨格が固まっていないこの時期に、
顎のバランスを整える(噛み合わせを整える)
治療が最適ということでした。
したがって、娘の場合は、
<早ければ早いほど、スムーズに治療が行なえる>
タイプでした。
しかし、矯正治療をするのは<本人>で、
一度治療をはじめると、時間的にも精神的にも
負担が大きなものになります。
我々が通っている歯医者さんは、
「本人が納得してはじめないと、途中で断念する
ことになるケースもあり、親子共にダメージが
大きいから、慌てなくて大丈夫」
と、アドバイスしてくれましたので、
私達夫婦も、娘と何度か話し合いました。
本人も歯のことは気になっていたし、
もちろん綺麗に整うことを望みましたが、
彼女にとって、一番のハードルは
「学校につけていくこと」でした。
<恥ずかしい><皆に何か言われたらイヤだ>
全然気にならない子、むしろ勲章のように見せたい子もいるかと思います^^が、
娘の性格では、矯正を学校につけていくと
いうことは、
とてもストレスのかかることで、どうしても受け入れられませんでした。
そこで、再度歯医者さんに相談して、
治療時間は多少長くなるかもしれないけれど、
「夜寝るときだけ、装置をつける治療法」を
選択することにしました。
この提案で、娘も納得して始めることになりました。
最初に相談してから、開始するまでに「約1年」
かかりましたが、納得してはじめてからは、
毎日寝る前に自分で装着し、朝外したら洗って
ケースにしまうという
サイクルを忘れずにやっています。
このように、我が家の場合は1年かかりました。
これも個人差が大いにあると思いますが、
お子さんが自分の意志ではじめようと決心するまでの期間、
つまりお子さんの自身タイミングも
大人は考慮に入れてあげて、早めに動くのが後々に
良い結果をもたらすと思います。
治療にかかる費用
ここが一番親としては一番気になる点ですよね。
先ほど書いたように、矯正治療は自由診療なので、
歯医者さんによって、料金設定はさまざまですし、
使う装置によっても、かなり幅はあるようです。
(見る資料により20万円~100万)
全国平均で85万円というデータもあります。
費用の面だけで考えると、早くから始められる症状であれば、
始めるのが早ければ早いほど、費用は抑えられるようです。
我が家の場合は、診断費用等も含めて、
50万円ほどかかりました。
これは今おこなっている矯正が終了するまでのトータルフィーです。
定期的に状態をチェックしてもらっていますが、
その健診にいくときに費用は
かかっていません。
このあたりも、歯科医院によってシステムはさまざまです。
最近は、クレジットカードやデンタルローンが
利用できる歯医者さんも増えているとのこと。
まだすぐに始める予定がなくても、
今後は始めるかもしれないと
考えている方は、かかりつけの歯医者さんや、
他の矯正をしている歯科医院の矯正治療に関する
費用・支払いシステムをの情報を
事前に集めておくといざという時に、冷静に検討できますね。
医療費控除の対象になる
小児の矯正費用は、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて、
歯列矯正が必要と認められる場合の費用は医療費控除の対象になります。
(※容貌の改善を目的とした大人の矯正は対象外)
また、治療のための通院費も医療費控除の対象になります。
1人では通うことのできないお子さんの通院に、
付き添いが必要な場合は、
付き添いの方の交通費も通院費に含まれます。
通院に交通費がかかる場合は、通院した日と金額を記録しておくようにしてくださいね。
ただし通院費として認められるのは、交通機関などを利用したときの費用で、
マイカーによる通院でかかるガソリン代や駐車場代は含まれません。
念のため、歯科医院に医療費控除の対象になるかの確認をとっておきましょう。
まとめ
「矯正積立」をしましょう!
実際、お子さんが矯正するかどうかは歯が生えてみないとわかりませんが、
矯正をした方がよいとわかった時に、
費用がネックになってしまうのは、
とても残念なことです。
欧米では、歯の矯正に対する意識が高く、日本よりも多くの子供が矯正治療を
受けているそうです。
その理由の一つには、公的な医療保険の下で
治療できる対象者が多いということが挙げられます。
日本も医療保険でカバーする範囲が広がれば、嬉しいものですが、
現状では、顎骨切断をともなう外科矯正にのみ公的な医療保険が適用されますので、
それ以外の矯正については自費で対応するしかありません。
保険適用の範囲が広い欧米であっても、多くの人は自費で矯正しており、
子どもが生まれると、矯正治療用のお金を積み立てる習慣がある国があるようです。
日本でも最近では、矯正する子供の数は増え続けており、
現在は子供全体の10~15%の子が矯正をしているという調査報告もあります。
歯並びが悪いと、噛み合わせの問題だけではなく、
口をあけて笑えなくなったり、笑顔に自信がなくなってしまったりと
心理的に負の作用をおこしてしまうこともあるそうです。
お子さんが生まれたら、そしてまだ矯正をするかどうかわからない段階でも
「矯正するかも積立」をしておくことを検討してはいかがでしょうか。
例えば、我が家の場合を例にとると、
娘が生まれたときから、毎月5000円を積み立てると
5,000円 × 8年11ヶ月(107ヶ月) = 535,000円
と今回の費用が丸々カバーできたことになります。
積立の力は大きいですね。
実際には、娘が生まれた当時、
矯正費用を積みたてるという
発想はなく、途中から準備をはじめました・・が、
ぜひ皆さんには、意識をもって、
できることなら、今から準備をすすめていただけたら
良いのではないかと思っております。
結果として、矯正が必要なかったならば、
そのお金を教育費等にまわすことができますので、
やっておいて損はないです。
ぜひお子様の長い将来を見据えて
歯の健康についても、早い段階から準備してあげて
くださいね。